2016年7月18日月曜日

保険とか投信の手数料に関する雑感

最近、銀行において販売する保険の手数料を開示するとかしないとかという話題が新聞の記事をにぎわしています。投信は開示しているのだから、保険もすべきだということだが、開示をする背景が全く違うと思います。





投信の場合は、顧客はお金を支払い、手数料をのぞいた分が運用に回される仕組みとなります。一方、保険の場合はどうかというと、確かに保険料の一部が手数料に回っているかもしれませんが、顧客から支払われたお金が保障に回ったり、費用に回ったり、運用に回ったりと、一概にこのお金が手数料ですと言うことは難しいです。

また投信を薦める人やウェブサイトの多くは、投信の運用成績にそれほど大きな差はないので、できるだけ手数料の安いノーロードファンドなんかを進めるのは本当に正しいことなのでしょうか。

ここにおける前提として、運用成績に差は無いとのことだが、実際は運用手法が異なるので大きな差が出てきます。損失を出すようであれば、高い手数料はもったいないと思います。ところが、いくつかの投信では、マーケットを大きく上回るようなものが出てきており、そういったファンドに対しては幾分か支払ってもいいのではないでしょうか。販売手数料が3%とか4%だとしても、顧客が納得するパフォーマンスを提示してくれれば全く問題ないと思います。要は顧客としては理解できない無駄なお金は払いたくないということです。

投信の世界を少し離れて、ヘッジファンドだとどうでしょうか。

ヘッジファンドといっても、いろんな種類があるが、極端なところでいうと、PDTパートナーズを取り上げてみましょう。彼らは平均20%以上のリターンを毎年顧客に提供しています。手数料はというと、運用資産に対して毎年3%、成功報酬として上回った金額の50%という破格の金額になっています。通常のヘッジファンドであれば、2%と20%なので、彼らがかなり強気だということがわかります。こんな強気な状態でも、ブラックストーンなど世界を代表する顧客から運用してほしいという依頼がやまないわけです。

投信の話に少し戻りますが、運用成績が自分が納得するものであれば、手数料は安いことに越したことはないがいくらでもいいと思います。

以前、このブログの中で紹介した「ソニー生命のグローバル・フランチャイズ」は変額保険という形で投資することもできますが、実は投資信託でも投資することができます。

モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン

手数料は販売時に3.24%、信託報酬として1.944%となり、マーケットからはすこぶる評判が良くないです。確かに手数料が高ければ、なかなか複利を狙うことが難しく、それ以上のリターンを追求していくしかないです。最近はマーケットや為替の動きが激しいので、ナンピン買いして、少しずつ残高を積み上げていきたいところです。

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