2016年3月29日火曜日

保険の契約者貸付の注意点

保険の契約者貸付は便利なところがありますが、
もちろん利用する際には注意すべき点もあります。

例えば、保険が外貨建ての場合です。

ドル建て終身保険の場合、貸付を受けると、もちろんドルでの借り入れとなります。
ここでドルでの受け取りであれば問題ないですが、円の場合だと為替の影響を受けます。

借りるときに円安で、返す時が円高であれば、一番いいタイミングです。
しかしながら、すべてがそううまくいくわけではありません。

逆の場合は、利息に加え、為替分まで負担しなければなりません。

外貨建てに加えて、契約者貸付を受ける場合、気を付けることとして、変額保険です。
この場合は円建てとなりますので為替の影響は受けません。

ただ変額保険は特別勘定によって運用されていますので、
契約者貸付をうけたときに、相当額分については予定利率での運用となります。
つまり貸付金額は、特別勘定ではなく、一度別勘定に移され、運用されるわけです。

具体的に、特別勘定のユニット価格が、以下のように動いた場合、
① 3月3日(100)、4月3日(50)、5月3日(100)
② 3月3日(100)、4月3日(200)、5月3日(100)

何もしなければ、5月3日時点におけるユニット価格は3月3日時点と同じなので、特段変わりはありません。

しかし3月3日に契約者貸付を受け、4月3日に返済して、5月3日を迎えた場合は大きな変化があります。

どういうことかというと、3月3日の特別勘定の評価が100だとすると、3月3日時点においてはユニット数は1で同数となります。
ただ4月3日を迎えると、①ではユニット数が2になるのに対して、②は0.5になります。

さらに5月3日になると、①はユニット数が2で評価が200、②はユニット数が0.5で評価は50となります。

結果的には①の場合のほうが特別勘定の運用成果がいいことがわかります。

これまで何度かソニー生命のグローバル・フランチャイズはいいとお伝えしてきましたが、ここで契約者貸付を選択することは得策ではありません。

なぜならグローバル・フランチャイズの運用は予定利率よりも圧倒的に高いからです。
運用成果が下がりそうな時に貸付を受けて、景気の底が見えてきた段階で返済するのがいいタイミングなのですが、世の中うまくはいきませんね。

いろいろとリスクはありますので実際に契約者貸付をする場合はご自身の責任でお願いします。

保険の契約者貸付の効用

生命保険に加入している人は多いと思います。
実際、生命保険文化センターによると、90%以上の方が加入されています。

しかしながら生命保険をうまく活用している人はあまり多くいません。
というのも、使い方を聞かずに知らずに加入している場合が多いからです。

そんな役に立つ生命保険の使い方の一つとして、「契約者貸付」というものがあります。

たとえば、ここに現金が1億円あります。
現金1億円の価値は1億円です。

ここで、一時払の終身保険に1億円を使って加入したとすると、
1億円の保障金額の生命保険ができることになります。通常であればここまでかもしれません。

さらに契約者貸付を最大限活用するわけです。
契約者貸付においては通常、解約返戻金の90%まで貸付を受けることができます。
(死亡事由が発生した際には、保険金額から貸付金額相当を控除された金額を受けとることになります。)

そうすると、1億円の保険と9000万円の現金を作ることができました。

この9000万円を活用して不動産を買ってもいいのですが、
たとえば、ここでは毎月分配型の投資信託を購入したとします。

すると、今後は1億円の保険と9000万円分の投資信託となります。
さらに、毎月の分配金を得られることができます。

中には10%を超えるリターンの投資信託もありますので、
それらを使って、株を買ってもいいですし、投資信託をさらに買うでもいいと思います。

つまり借入を受けるというのは、レバレッジ効果を利用するということです。

最初は現金1億円だったものが、最後には1億9000万円以上の価値となります。

2016年3月28日月曜日

保険って案外そんなに悪いものじゃない

僕は最初、証券会社にいたので、運用こそ全てだと思っていました。
買ったり、売ったりを繰り返すことによって、資産を増やしていくこと。

ただ全てがそううまくいくわけではありません。
株式投資をしたり、投資信託を買ったり、FXを取引したりと、
いろんなことをやってみましたが、100%正解という答えを見たことがありません。

そんななか、ちょうど5年くらい前に、保険に出会ったのです。
当初、保険は僕には必要のないもの、掛け捨てするものと考えていました。

たしかにそういった側面もあります。
ただそれは一つの側面に過ぎず、いろんな人の意見を聞いてみると、おもしろいことが分かってきます。

まず保険は毎月の保険料を通じて、積立の仕組みを作ることができます。
自分が知らないうちに、口座の引落しを通じて、保険料を支払っていくわけです。

次に、変額保険であれば、
保険を通じて、投資信託を買い、普通であれば購入できないようなファンドに投資することができます。

3つ目は貯まった解約返戻金を使って、貸付金を受けることができます。
その借りたお金を使って、毎月のキャッシュフローを生む不動産を買ったり、分配金型の投資信託を購入することで、さらに資産を積み上げていくことができます。

ちなみによく聞かれることですが、上のことは投資信託でもできそうだし、手数料は安いんじゃないかと。
確かに積立投信ができ、希少なファンドを購入し、証券担保ローンを組むことはできそうです。

たぶん自分でできる人はすでにやっていることでしょう。
僕もいろいろとやってみましたが、最後にたどり着いた方法が保険という仕組みでした。

レバレッジ効果の高いがん保険

がん保険といっても、おおまかに2種類あります。

入院した時に給付金を受け取れるがん入院保険と、
がんが見つかった時に給付されるがん診断保険です。

がん入院保険であれば、
医療保険の特約として付加すると、数百円程度で加入することができます。

通常の入院保険との違いを見ると、
まず通常の入院保険であれば、限度日数が設定されています。
そして、入院保険で受け取った給付金はたいてい治療費として使われません。

国の健康保険制度が充実しているので実はそれほど現金は必要としていないのです。

一方、がん入院の場合、限度日数はなく無制限となっています。
そして、がんで入院した場合は、それを抗がん剤や差額ベッド代など、給付金をしっかりと病院代に利用しているわけです。

特約料金は少額ですが、効果は抜群なのです。

そして、がん診断保険はさらに興味深いです。

がん診断保険は、保険会社によって異なります。
がんが見つかった時に、一回しか受け取れない場合もありますが、
所定の条件を満たした場合には複数回給付されます。

もし自分ががん診断保険に加入すると、どちらにしますか。
もちろん複数回、給付金を受領できるほうですよね。

というのも、最近は健康保険診断が毎年行われ、
さらに人によっては追加で個別診断を受けています。

直近の目覚ましい医療技術の進化によって、
がんは初期の段階でも、見つかるわけです。

そうすると、保険会社からはがん診断給付金を受け取ることができ、
完治した後に、またがんが見つかり、給付金を繰り返し受け取る可能性は非常に高いです。

となると複数回のがん診断保険のほうがいいですよね。
実際、保険会社は上記のことを危惧して、がん診断の内容を改悪したり、場合によっては販売停止としています。

もしがん保険がまだでしたら一度検討してみてください。

2016年3月27日日曜日

2週間以上の入院について病院側(経営側)から見てみると、

日本は他の先進諸国に比較すると、入院日数が長いです。

2013年のデータ(ニッセイ基礎研究所)によると、日本が30日以上であるのに対して、アメリカが4日、イギリスが5日、フランスが5日となっています。

日本の医療費は、原則手術や検査に応じて加算される出来高制であり、入院も日数が長くなれば長いほど診療点数を稼ぐことができました。

しかしながらそういった状況がいつまでも続くわけではなく、日本は医療費の削減に取り組み始めました。つまり、入院日数の短期化に動き始めたわけです。

具体的には、2週間以内の入院であれば通常の診療点数を加算し、2週間以上になれば加算する点数を削減または加算しない方法を取りました。

このことによって、入院日数は短くなるという結果をもたらしました。病院側とすれば、2週間程度に抑えた入院患者が増えるのではないかと思います。実際そうなっていることでしょう。

入院保険はよく「60日型」とか「120日型」とかありますが、上記のことが分かっていれば、あまり意味ないですよね。

病院側は2週間以上の入院をさせてくれないのに、万一のリスクだからと言って、そういったリスクに備えることがあまり効果がない気がします。

2016年3月3日木曜日

まだ保険料の支払いを口座振替にしていますか?

最近では多くの保険会社において、
クレジットカードで保険料を支払うことができるようになりました。

そうすると、ポイントが貯まるという嬉しさもありますが、
支払回数を2回払等に変更することで、家計のキャッシュフローを改善することができます。

しかしながら、保険会社によっては、口座振替のみの会社があります。
例えば、ソニー生命やプルデンシャル生命などです。

1回目の保険料はクレジットカードで払うことはできます。
ただ2回目以降は口座振替のみの取り扱いとなっています。

但し、ある方法を使うことによって、
ソニーやプルデンシャルだったとしても、クレジットカードのポイントを貯めることができます。

その方法とは、nanacoを使った支払です。

どういった方法かを説明すると、

・残高不足によって、口座振替ができない。

・未納扱いとなるので、保険料のコンビ二支払用紙が届く。

・そこでnanacoを使って、保険料を支払う。

というのがざっくりとした流れとなります。

が、実はいろいろと注意点があります。

まず口座振替で設定している銀行の口座を空っぽにする必要があります。
保険料相当額が入っている場合は、引落しが完了します。

次にコンビニ支払用紙が届いたときに、
通常であれば、現金で払うかもしれません。

ここで現金で払うようであれば、口座振替と変わりません。
そこで電子マネーであるnanacoを使います。

nanacoへのチャージはもちろん現金でしてはいけません。
クレジットカードでチャージします。

実はここがポイントです。
nanacoにクレジットチャージすることで、ポイントを貯めていくのです。

ここまでくると執念のような気がします。

最後に、この保険料の支払いを猶予期間中に行わなければなりません。

場合によっては保険契約が失効となる可能性があります。
なので、上の方法を使うときは使い方によっては気をつけてください。

僕はこの方法によって商品券をかなりの金額得ております。