2016年3月27日日曜日

2週間以上の入院について病院側(経営側)から見てみると、

日本は他の先進諸国に比較すると、入院日数が長いです。

2013年のデータ(ニッセイ基礎研究所)によると、日本が30日以上であるのに対して、アメリカが4日、イギリスが5日、フランスが5日となっています。

日本の医療費は、原則手術や検査に応じて加算される出来高制であり、入院も日数が長くなれば長いほど診療点数を稼ぐことができました。

しかしながらそういった状況がいつまでも続くわけではなく、日本は医療費の削減に取り組み始めました。つまり、入院日数の短期化に動き始めたわけです。

具体的には、2週間以内の入院であれば通常の診療点数を加算し、2週間以上になれば加算する点数を削減または加算しない方法を取りました。

このことによって、入院日数は短くなるという結果をもたらしました。病院側とすれば、2週間程度に抑えた入院患者が増えるのではないかと思います。実際そうなっていることでしょう。

入院保険はよく「60日型」とか「120日型」とかありますが、上記のことが分かっていれば、あまり意味ないですよね。

病院側は2週間以上の入院をさせてくれないのに、万一のリスクだからと言って、そういったリスクに備えることがあまり効果がない気がします。

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