2016年2月29日月曜日

ソニー生命の変額終身保険(バリアブルライフ)で、2015年8月より世界株式100%を選択できなくなりました

このブログの中で、何度かソニー生命の「グローバル・フランチャイズ」について話しました。

経済の景気・不景気によらない、キャッシュフローが豊富なビジネスモデルを持ち、
運用会社であるモルガン・スタンレーによる運用哲学、企業との対話を重ねた上で選択された、
20~30銘柄の企業から構成されるファンド(投資信託)で構成されています。

でも実は、2015年8月より、ソニー生命の代表商品である、変額終身保険において、
グローバル・フランチャイズである、世界株式型100%を選択できなくなりました。

ソニー生命において、噂が噂を呼んで、
よほど世界株式の割合が高かったのでしょうか。

変額終身保険の場合、予定利率は他の終身保険よりも高くなっています。
さらに運用成果に応じて増加した解約返戻金によって、死亡保障金額も増えることになります。

運用成果がうまくいかない時があれば、
死亡保障金額が減りますので、それほど心配することはありません。

しかし今回の商品は、設定来の運用利率が10%以上のグローバル・フランチャイズです。
毎月一定金額をこの利率で貯めていった場合、40年後には約12倍になる計算になります。

いつまでも増え続ける解約返戻金をもとに死亡保障を一生涯保証するわけですから、企業にとってのリスクは大きいわけです。それほどすばらしいファンドということです。

ただ終身保険で、グローバル・フランチャイズを100%選択できなくなったとしても悲観する必要はありません。確かに終身保険は選択できないですが、有期型であればまだ選択可能だからです。

変額年金でもいいですし、養老保険でもかまいません。
どうしてもグローバル・フランチャイズ100%で終身保険に入りたいという方は、変額年金と家族収入保険を組み合わせれば同じ仕組みができます。

ファンドはいつ募集停止になるかわかりませんし、
日銀のマイナス金利の導入をうけて、今度いつ予定利率が下がるかはわかりませんので、入れるうちに検討したほうがいいと思います。

2016年2月24日水曜日

白内障の先進医療は年間9,877件の治療が行われています

厚生労働省の先進医療技術の実績報告(平成27年度)を見ると、いろんなことがわかります。

陽子線治療は全国で3012件の実績があります。
平均技術料は約268万円で、結構します。

それよりも高額になると、重粒子治療で全国1889件の実績があり、
平均技術料は約309万円となり、これが自己負担となると、厳しいと思います。

昨年、一番実施件数が多い治療は、
9877件で、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」です。

言葉は難しいですが、要は白内障治療です。
費用は50万円ほどです。

白内障の手術は、健康保険の適用内でも手術は可能です。
ただ希望に応じて、先進医療の手術を受けることも可能だということです。

次に多いのが、「前眼部三次元画像解析」で緑内障治療で、7788件です。

これらは将来、起こる可能性があります。
先進医療の治療を受けたいかどうか別ですが、
月々100円ほどで受けれるのだとしたら、カバーしておきたいとですよね。

2016年2月17日水曜日

すべての先進医療保険は同じ保障内容ではありません

先進医療に入れば全てが解決というわけにはいきません。
先進医療保険にも、保険会社によって内容がまったく異なります。

先進医療を受けるさいにすべての病院で対応しているわけではありません。

陽子線治療を受けようとすれば鹿児島に行く必要があったり、
重粒子線治療を兵庫に行かなければならなかったりと、全国各地に治療が行われています。

したがって、治療を受ける際の交通費や宿泊費は自己負担となるわけです。

そこで登場するのがそういった先進医療の技術料以外に、
一時金を給付するタイプの医療保険です。

たとえば、アクサ生命の先進医療特約だと、
一回の療養につき、15万円の一時金を受け取ることができます。

東京には医療施設が多いので、
それほど交通費もかからず、こういった一時金型は適しています。

次は、AIG富士生命の先進医療で、
先進医療給付金の10%相当額を、保障されています。

高額な先進医療となると、数百万単位の治療となりますので、
給付金も相当額となります。

最後は、あいおい生命のもので、
この特約には、所定の宿泊費や交通費を負担してもらえます。

医療保険なのに、こういった付随する費用を負担してくれる保険はめずらしいです。
おそらく今後同じような保険は出てこないと思いますし、いずれ販売停止になるのではないかと思います。

上記保険に入られている場合は、まずは先進医療特約の中途付加だけでも始めてみてはいかがでしょうか。

2016年2月15日月曜日

医療保険は必要ないので、医療保険に入らないといけない

現在の健康保険の仕組みを見てみると、
入院や手術をしたとしても、実はそんなに自己負担額は少ないという話をしてきました。

そもそも保険とは将来起こるかもしれないリスクに対して備えるものですが、
そのリスクが限定的であれば、必要性はそれほど無いです。

ただそれは健康保険の適用内での話です。
先日、適用外の事例として、出産や子どもの入院時の話をしました。

それに追加して健康保険の適用外の治療の中で重要なものとして、先進医療があります。
言葉のとおり、患者の選択肢のために提供された先進的な技術を用いた医療のことです。

自分には先進医療を受ける病気にはならないと思うかもしれません。
先進医療の中身を見てみると、ほとんどは多くの人に関係ないかもしれません。

ただ一つひとつ見てみると、これは将来自分が年齢を重ねたときに、
必ずこの病気にかかりそうだなと思う事例もあります。

ここでは詳細は述べませんが、先進医療といっても、多くの人に関係があります。
そして、先進医療を受ける費用は、全額が自己負担となります。

先進医療の自己負担額はピンキリです。そこで出てくる保険が先進医療保険です。
先進医療を受ける際の医療費を所定の金額までカバーできるものです。

先進医療保険の保険料は高そうなイメージがありますが、
じつはひと月当たり100円前後だったりします。

たったの100円で数百万の先進医療を受けれたら、これは入る価値がありますよね。

この先進医療保険は少しくせ者で、実は単体では入れないんです。
つまり、医療保険に入って、その特約として、先進医療をつけるしかないです。

なので、医療保険は必要ないけど、入らないといけないというのはこういう事情です。

2016年2月4日木曜日

月3,000円の医療保険が1,756万円に増える仕組み

医療保険の相場はひと月あたり、3000円ほどだと思います。
もし入院したり、手術した場合には、給付金を受け取ることができます。

何もなければ基本は掛け捨てだから何も返ってきません。
もったいないなぁと思う人がいるからこそ、東京海上あんしん生命からは今まで支払った保険料が戻ってくる医療保険とかがん保険が発売されています。

「医療の保障が付いていて、何も無ければ返ってきます」というフレーズはお客さんに響くことかと思います。
でもよく考えてみると、支払った分だけが戻る仕組みなんです。

具体的に見てみると、月3000円の医療保険を、
20歳から60歳まで支払ったとすると、合計保険料は約148万円です。結構な金額です。

一方、今までのブログの中でお話ししてきた「グローバル・フランチャイズ」に月3000円を積立したとすると、約1756万円となります。
ここでは手数料の控除と簡素化をはかり、10%リターンで計算しています。

一方は148万円で、もう一方は1756万円で、約12倍の差があります。
ここに複利運用の差が出てきます。

アインシュタインは「数学における最も偉大な発見は複利である」と言っていますが、本当ですね。
複利効果のポイントは、運用期間とリターンです。

もし運用期間が20年であれば同じリターンでも約230万円にしかならず、
またリターンが5%だとすると、約460万円にしかなりません。

つまり運用期間は長く、リターンは高ければ高いほど大きな成果を得られるわけです。
したがって、ここに投資は早く始めれば始めるほどいいということです。

2016年2月1日月曜日

医療保険にまだムダ金を使っていますか。 #2

前回は、日本の医療保険制度は結構手厚く、
さらに加入する健康保険組合によっては付加給付の仕組みがあるので、
もし入院や手術をしたとしてもそれほど医療保険は必要ないというお話をしました。

でも例外はあると思っています。

それはもし将来起こることがある程度分かっていて、
その保障内容が現在の健康保険制度は適用されない場合です。

例えば、出産です。
よく出産は健康保険の適用外だから、高額な医療費がかかると言われています。

確かにその通りですが、健康保険内において出産一時金等が支給されます。
ただ出産の場合、通院などでさらに健康保険適用外の診断を受けることが多いです。

実は私の妻もそうで、
今まで健康診断ではまったく引っかかったことはありませんでした。
出産したときに限って、検査でひっかかり、入院などをしていました。

そこで役立ったのが医療保険です。
数回もらっています。

妊娠すると医療保険に入れないイメージがありますが、
保険会社によるかもしれませんが、妊娠26週内で母子手帳の開示を前提に無条件で加入できる可能性があります。

また実際の出産において吸引分娩等、異常分娩については、手術、入院保障の対象となる可能性がありますので、
医療保険に入ってて、直近3年以内に出産された方は保険会社に確認したほうがいいと思います。

ちょっとしたおこづかいになるかもしれません。

もう一つ、適用されない場合で検討しておいたほうがいいこととして、
子どもの入院保険です。

子どもの医療費は無料といわれていますが、個室で入院した場合は別です。
差額ベッド代がかかります。

大部屋で入院すればいいかもしれませんが、
小さなわが子を一人残すことはできますでしょうか。

となると当然個室を選択することになります。
といっても子どもの医療保険はひと月1000円ほどですから、
あとで差額ベッド代がかかるぐらいだったら喜んで払ったほうがいいでしょう。

以上、医療保険を検討したほうがいい場合となります。